ネットでママチャリを買ってはいけない最大の理由
やっぱり・・・ネットか
昨日アンジェリーノ(ブリヂストンの3人乗り対応自転車)を修理に持ってきたお客さんがいたのですが、部品の入れる順番が違うなど、ひどい状態でした。
若いお母さんだったので、「旦那さんやお爺ちゃんに修理してもらったことあります?」と聞いたら、買ってから初めての修理だというので次に「どこのお店で買いました?」とか聞いたところ、案の定「ネットで買いました」という回答が来ました。
自転車は完成品の状態で出荷されない
メーカー品の一番最上位の自転車なのでどこで買っても大丈夫だろうと思う人が多いのですが、実は自転車は完成品の状態で自転車屋に届きません。
こんな感じで、ほぼ全部バラバラな状態です。
修理や組み立てをするのに資格が要らない
この状態から組み上げて調整も施すので、当然組み立てる人の技術によって完成品の品質にバラツキが出てきます。
この組み立てる人の技術というのがまた問題で、実は車などと違って自転車修理や組み立ての国家資格はなく、やろうと思えば誰でも自転車屋をやれるのです。
20キロ近くのスピードで走る機械の組み立てや修理に資格がいらないというのは本当に驚きです。
本当に素人が修理していたりするお店があったりする
そのため、本当に素人が修理を行っているようなとこがあったりします。
以前近所のホームセンターでタイヤび交換をした人がすぐにパンクしたと修理にきたのですが、タイヤを開けて見てびっくりです。1サイズ大きいサイズのタイヤ用のチューブが折りたたまれて入っていたのです。
このお客さんはうちのお店で新しいタイヤに入れ替えて、そのサイズの違うチューブとタイヤをもってそのホームセンターにクレームを入れに行ったそうですが、入ったばかりの人が修理したので・・・とか訳の分からない言い訳をのらりくらりと繰り返してちゃんとした対応をしないため、更に怒っていました。
まだ、この人の場合は近場だったので、クレームを入れにいける距離で、実物を持って行ったので、返金してもらえたらしいのですが、ネット購入だとそういうわけには行きません。
初期不良などでも対応してもらうのが大変
インターネットで買った場合は初期不良があっても、サイズが大きく送ったりするのも大変で、自転車は毎日乗るものなので、尚更すぐに修理できないと困るため、結局近所のお店に頼らざるを得ません。
結局近所のお店で買うのが一番
自転車は命を預ける乗り物ですし、修理やメンテナンスは絶えず必要ですので、できるだけ近所のすぐに修理に持っていけるところで購入することをお勧めします。
修理の腕があるかどうか
また、修理の腕があるかどうかですが、目安となる資格があります。
公益財団法人 日本交通管理技術協会 というところが認定している、
自転車安全整備士
という資格を持った技術者がいるお店かどうかです。
一応筆記と実技の試験がある認定資格で、最低限の技術があることの証明にはなります。また、この資格を持った人が整備して、一定のお金を払うと、TSマーク という一種の保険に入れます。
結論
近所の自転車安全整備士のいるお店で買う
※因みにさっきのバラバラの自転車の完成系はこちらになります。